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心理学の方面から、人間の記憶に関する論文。
D. Sornetteの論文に引用されていた。
- On forgetting the historical past
版元
Memory & Cognition
Volume 26, Issue 2 Pages: 320-329 (1998)
著者
T. Pollmann
内容
新聞記事の中に現れる「年」の数をカウントした。
英語(International Herald Tibune)とドイツ語(Frankfurter Allgemeine Zeitung)
とオランダ語のデータを使用。
予備実験でフランス語(Le Monde)やスペイン語でも行っている。
現在の年に近い順に、記事に現れる年の数も多くなる。
例えば、2009年の新聞記事に現れる年は、2009年、次いで2008年が多く年が
離れるにつれ、その出現頻度は減少し、分布はべき分布になる。
この結果から、忘却曲線(Forgetting Curve)を考察している。
忘却曲線に関しては、1880年代のEbbinghaus Forgetting Curveが有名だが、
これは学習(無意味なアルファベットの羅列(音節)を、
どのくらいの期間まで覚えていられるか?、という実験だった。)の要素が強い。
本論文では、EbbinghausのForgetting Curveのような事例(Forgetting 1)と
自然と忘れていくような事例(Forgetting 2)を分けて、特にForgetting 2に関して
説明しようとしている。
- Forgetting 1 : 覚えようとするが、忘れる。例:単語の学習など。
- Forgetting 2 : 関心がなくなる。例:一時的な流行(craze)や、亡くなったおじのことなど。
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