Day37

10:00-20:00 Sunny
(忘れないうちにいろいろ残すために、今日から日本語。)

ずっと回していた計算、こちらで与えられていたPC環境の容量をオーバーし、
(しかも2回目)ストップしていることに気づく。
ちゃんと計算していたのに、おかしい。。。
その影響で、インターネットのブックマークや履歴はいつの間にか消え、
ブラウザの「戻る」ボタンも効かない状態。
そこで、administratorの部屋に相談に行く。


見かけは30GB強だったが、実は与えられているhomeディレクトリは4GBで、
そもそも計算をまわし始める時点で、オーバーしていたらしい。(quotaコマンドで確認)
研究グループの共有のディレクトリにアクセス権限を与えてもらい、作業をそこで行うことにする。
しかし、10人強が使っているそのディレクトリは残りが100GBを切っている。
気を抜くと、あっという間にその20%は使ってしまいそうなので、恐ろしい。
みんなそんな大規模な計算はしていないのか?、効率よくやっているのか?謎。


共有ディレクトリは、定期的にadministratorがバックアップを取っていて、
また、どうやら外からもアクセスできるみたいなので、
主に研究メンバーはそこで作業を行っていたらしい。(早く言ってよ・・・。)
どちらにせよ、administratorたちが責任と「誇り」を持って、
「研究者がサイエンスに集中できる」ようにしてくれる。
この辺も、研究者の生産性の向上に関係していると思った。
たいてい、私が訪ねていくと「他に困っていることはないか?」と聞いてくれるし。


明らかに日本人よりも短い時間で*1、着実に成果を上げているTKK*2の生産性、

  • 役割分担
  • 英語
  • コミュニケーション

あたりが、今のところ、大きな理由ではないかと思う。
役割分担は、秘書やadministratorの能力の高さとプロ意識に驚いたことに起因。
英語は言わずもがな、フィンランドではほとんどのの大学の授業は
英語で行われていること、プログラミング等の取得も英語、だから。
google.fiでunixコマンドを調べると、トップに来るのは英語のサイト。
フィンランド語ではないところがおもしろい。
ちなみにgoogle.jpだと、日本語のサイト。
英語と日本語では使う人の情報に比例して、情報量が違うので、理解の深さも違ってくる。
コミュニケーションも、海外から研究者を呼んでミーティングをしているらしく、
見た限り2週に1回程度の頻度で、どこかしらから人が来ているし、
visitor用の綺麗な部屋も4名分は余裕で完備。同じ欧州が多いみたいだけれど。
日々、コーヒーブレイク等で細かな情報交換もし、あまり無駄な事が起こらない、っぽい。


日本がその逆だと言いたいわけではなく、特に「へーーー」と思った点がこのあたり。
短期間で成果を上げるために、たゆまぬ努力をしている感じ。
家の居心地がいいから、早く帰りたいのかもしれない。(?)

*1:18時過ぎるとほぼ人がいなくなる。

*2:ヘルシンキ工科大の略称。この単語で地元の人には通じる。