Day59

Cloudy

カードキーが、突如使えなくなり研究室の建物に入れない。
焦る。これが私にとって実質最後の週末で、
この時間が使えないのは、痛すぎる。涙目。


扉を変えて試したりするも、ダメ。
誰か来ないかと、しばしウロウロ待ってみても誰も来ない。
土日の人の少なさは、東工大すずかけキャンパスの比じゃない。
フィンランドのボスはボストンに出張中。
同僚の携帯電話の番号を聞いていなかったのが、悔やまれる。


さらに、ラップトップの電源ケーブルも、頼みのiPodTouchも、
ついでにフィンランドのガイドブックもすべて、建物の中。涙。


ラップトップのバッテリーは、昨夜どうでもいい記事を閲覧し、今朝もどうでもいいことTwitterしたせいで、今や風前の灯。


とりあえず、まだバッテリー5%は残っていたかもと、家に戻ってPC立ち上げ、
SOSメイルを同僚に書いて、さて、送るという直前で、まさかの強制終了。


これで、すべてのライフラインが断たれた・・・。


静かにラップトップを閉じ、できることを考える。
1. フィンランドを満喫する。
2. コンピュータから離れて研究をする。



読みかけの論文と、紙と、ペンを持ってヘルシンキ中央駅へ行って、
どうでもいいローカル電車に乗って、夕暮れ(と言っても2時)の電車の中で、
頭の中を整理したり、論文を読んだりする。
ひとり「世界の車窓から」ごっこ。


1時間半後、ローカル電車の着いた先は、何もなかった。
しかも、寒かった。
すぐに20分後に出発する電車に乗って、ヘルシンキへ戻る。
帰りは、心地よい振動と、フィンランド語のおしゃべりを聞いているうち、爆睡。
ホント意味ない。


帰りの電車の車窓から月は、とてもきれいだったので、まあよしとする。