Aggregation, Variance and the Mean
L. R. TAYLOR
Nature 189, 732 - 735 (04 March 1961); doi:10.1038/189732a0

分布の平均と標準偏差が線形になる話。のちにTaylor's scaling lawと呼ばれるものの元論文。
サンプルは少ないが、空中を飛んでいる虫の数、羊の数など過去の文献を整理して、
横軸に平均値、縦軸に分散をプロットして、それを対数表示にした上で、
その傾きbが1よりも大きくなる場合が多いことを指摘。
それは、違うもの(例えば虫の種類)同士の、相互作用がある(mutual attraction)重ね合わせ(aggregation)の
結果ではないかとしている。
ここでは、傾きbの値が1、すなわちランダムな場合にも言及し、大きくなるにつれて、
重ね合わせ効果がきいてきているとしている。3ページほどの短い論文。
サンプル数の多いものでも2272、少ないものだと5ポイントで図ができている。