Universal features of correlated bursty behaviour
M. Karsai, K. Kaski, A.-L. Barabási, J. Kertész
arXiv:1111.7235


人の行動だけではなく,ニューロンの発火,地震の発生頻度にまで見られるburstyを定量化して測って,モデル化した論文.


あるTime Windowに区切って,その期間内にイベントが何回起こったかの分布は,Time Windowの大きさにはよらずほぼ等しい指数のベキ分布に成る.
これをトリガーにして,発生時間間隔(inter-event)や自己相関関数を見る.
モデルは,基本的にはKleinbergの出したburstyのモデルと同じで,それに記憶(memory)の概念を加えたものでnormal stateとexcited stateの2状態の遷移モデルになっている.
excited stateの時に,それまでに起こったイベント回数にベキ的に依存する確率で,続けてイベントがおきやすい.
normal stateの時は固定の確率πでexcited stateに遷移するか,残りの確率でそのままの場外に居続ける.
normalかexcitedに居続ける強化関数(reinforcement function)によってイベント間隔は決まり,この強化関数はそれまでの間隔にたいしてベキ関数で決まる.
このベキ指数がnormalとexcitedでは異なる値を取り,excitedの値がnormalより十分大きい時に,(0.3 << 5.0くらい)burstyな現象となる.

面白いとは思うのだけれど,もう1歩なんか考察が欲しい感じ.
難しいけれど,なぜ状態が遷移するのかとか,記憶が強化されるのかとかいう.
#人のことはいえないが.