任意の次数分布を持つネットワークの作成には,コンフィグモデル(configuration model)がよく使われる.[増田赤本p.130, Newman本p.434]

コンフィグモデルはランダムグラフの拡張版である.
ランダムグラフは次数分布がポアソン分布だが,コンフィグモデルならば,任意のベキ指数を持つベキ分布で生成できる.ちなみにリンク数に比例して接続されるBAモデルでは,次数の確率密度分布のベキ指数は3で固定されている.
ドロゴフチェフのモデルや,適合度を考慮したモデルでベキ指数が3以外の場合も出せるが,ストレートにベキ指数がxの分布という訳にはいかない.
そこで!コンフィグモデルを使う.これは1970年代から調べられているそうだ.


ネットワーク上に存在するリンクを2倍して,ノードに片割れずつ持たせ,それらを接続するので,私的な印象としてはリンクのランダムシャッフルと言ったところ.
ただし,うまく接続しないとあまりが出たり,多重辺が出たりするので注意が必要である.