自分のセミナー.90分授業の60分Talk+30Discussionのはずが,70分くらい話してしまった.
それでも途中のベキ発散の詳細は,飛ばしたくらい.

質疑応答が未だに苦手だ.身構えすぎるのだろうか.
デマvs歯がゆい,でどうやってその正当性を評価するのかと,逆の使われていない単語などはないのか,という質問に,
「ランダマイズしたデータと比較するとか,なんとかかんとか.これからの検討事項でもあります.」と,気がついたら自分でも,言い訳がましい回答をしていた.
しまいには,質問者に「それでは僕の心には響かない.」とバッサリ切られてしまった...
これに関しては,カッパさんに「笑顔ではっきり,分からないことは分からない.むにゃむにゃ言い訳がましいことを言わない!」と前からアドバイスいただいていたのに,ちゃんといかせなくて残念.気をつけよう.


学生さんからは,ベキ指数から何か分かることはあるのか,という少し突っ込んだ質問が出たり,年配の炭山教授からは,こういったデマに対して,この結果からどういうアプローチがとれるのか.また,社会物理が従来の計量社会学などと違う点は何かという質問があった.高安研スタンスとしては,大規模データ→パターン→モデル化→予測・制御なので,大規模データが.という話をしたのだが,小田垣先生は特に大規模データなど扱っていないし,どちらかというと増田さんや社会現象の人は,ミニマルなエージェントモデルの構築と数値解析で議論したりしているので,そちらにも言及すべきだったかと反省した.


帰りには,化学の山室先生と話しながら返った.2回も「これから必要とされる,伸びる研究分野ですね」と言っていただいた.しかし負の側面として信頼されている大学の先生の量子力学の良書に,発売前にも関わらず1件の強烈なマイナスレビューが載っていて,反論しようにもできなくて,悔しかったこと,お気に入りの小さなレストランのたった3件のレビューのうち1件が酷評で,そのせいはわからないが,間もなくその店がたたんでしまったことなどをお話していただいた.貴重な話だった.そういう負の側面も含めて,受け止め,それを改善できるよう,研究をし役立てて行かなければ行けないと思った.例えば,明らかにその文面の背後に「悪意がある」というのは,人間が読むと何となく分かるのだけれど,文面だけでは判定できない.それを判定できるようにするとか.


ディスカッションの時には,やはり最後の方のTalk内容に質問が固まるから特に念入りにしておかないと.発表者としては,始めの方に力を入れすぎて,最後が手抜きになるので,これでは逆だ.
また,最近,周辺研究の「この研究結果では...」とかの自分の手を動かした結果以外の内容が多い気がするので反省した.