Spatial patterns of close relationships across the lifespan
H.-H. Jo, J. Saramäki, R. I. M. Dunbar, and K. K. Kaski, Sci. Rep. 4, 6988 (2014).

先日セミナーをしたKaski先生のところの最新論文,これもまた携帯電話のデータ解析の話.いったいこのデータで何本論文を書く気なのか.今回は,携帯電話ユーザの性別,年齢,さらにおよその居住地の情報を用いて,人生のそれぞれの地点における親しい人との空間的な位置関係を明らかにした.と,言うとなんだか難しそうだが,メインの結果は,若いカップルほど,年老いカップル(夫婦)と比較して,遠く離れて居住する傾向にある,ということ.今回の解析では,最も通話回数が多い相手と,次点の相手に注目しているのみなので,夫婦とか子ども関係とか本当に親しい関係のみを抽出した結果.


後半でemotional closenessというのが出てきたので何かと思ったら,単純な通話回数をカウントして,emotional closenessを定義していた.引用文献[Saramaki 2014]があるものの,これでいいのかは不明.ただ,一緒に住んでいるほど,emotional closenessは高い(Fig.4).