Day23

昨日は、夜中のバス停で、ひとりその辺の雪の塊を森の中へ投げたりして、だいぶすっきり。
いろいろ調べていくと、寝違いは腋下神経の圧迫が原因とのことで、ならばその部分を動かして血行促進、
そもそも、腕を肩より上に持ちあげる行為自体、前向きになると聞いたことがある、と思い出し。


今朝、何気にホテルに置いてあった多分スウェーデン語でかかれた、フィンランドの新聞を見ていると、日本に関する記事が2つあった。

1つはテレビ欄で、今夜の19時から小津安二郎東京物語をやるるのでそのレビュー。(紀子とお母さんの写真付き)
1つは社会記事欄で、IWCと日本の調査捕鯨問題。(日本の調査捕鯨船が、鯨をとらえて血が海を染めている写真付き)


単語がまったく分からないので、写真から察するしかないけれど、フィンランドの一般市民が日常的に得る、
日本に関する情報がこれらだとすると、日本に対するイメージはどう作られていくのだろう。
繊細で芸術的な映画を作る国日本と、自分たちは食べない鯨を食すため、海を血に染まらせる国日本。


お昼に、そんな話を(英訳するのが億劫なのはさておき)同僚にしたら、日本は「科学的(Scientific)な」理由で鯨やイルカを獲るんだろ?、と。
「Japanese scientist」は「Whale killer」になるんだろと、冗談混じりに言われてしまって、ちょっと何だかなあ、だった。
確かに「調査捕鯨」という名目で鯨を獲って、結局食べてるんだけどね。


私個人としては、すでに中学生の頃に父と捕鯨に関して、ものすごい言い合いになって、泣きながら反論した覚えがあるくらい、アンチ捕鯨
でも、今は、日本人として、自国の文化を、他国によって曲げられるのは良くないと思っている。
そもそも鯨を食べない文化圏の人に、如何に言っても伝わらないと思う。
中学生の私も、鯨は食べるものではなく、象やキリンのような遠くの動物で、
鯨肉があってもなくても、生活に影響がないので、頭ごなしにアンチ捕鯨だった。


でも、鯨肉を食べない人も「自国の文化の保護」という点ではシンパシーを感じてくれる人は多いはずだ。
だから、結論としては「調査捕鯨」とか言わずに、数を制限して、適正な範囲で「自国食文化」として、
潔く捕鯨し、大事に食すれば良いと思う。確か、鯨は無駄になる部位が一つもないとか聞いたこともあるし。
このままでは「捕鯨」だけでなく日本の「科学」の定義が疑われる可能性がありそうで、ちょっと今日は怖い気がした。
ま、「メキシコ人の避難訓練は、商店を壊すことでしょ?」、と同等の友だちとの軽い冗談の範囲ではあるのだけれど。


ちなみに、「東京物語」は本当にいい映画です。2007年のレビュー