「経済ネットワーク」研究会

日時:2011年1月7日(金)13:30-20:00
場所:キヤノングローバル戦略研究所新丸ビル11F)

藤原義久(ATR/京大)「信用ネットワークとシステミックリスク」
佐藤彰洋(京大)「外国為替市場のネットワーク的可視化と状態計量」
飯野隆史(新潟大)「企業間取引ネットワークのコミュニティ・サブコミュニティ構造」
三浦航(東工大)「企業間取引ネットワークを再現する確率成長モデル」
渡邊隼史(東工大)「企業取引ネットワーク上の粒子の輸送とZipf則」
大西立顕(キヤノンIGS/東大)「企業間取引の有向ネットワーク構造」
水野貴之(一橋大/キヤノンIGS)「企業成長のダイナミクスとネットワーク」


体調が不良で後半4名分しか聞けなかったが、講演者は全員、経済物理が専門。
なので隼史君の発表で言っていたように、大きいカテゴリーの中では、
「注入凝集系」というモデルが物理ではあって、
その中にエアロゾルがあって、ヨーグルトがあって、企業間取引があって、
という風に捉えて、そこから、では、何が、企業間取引とヨーグルトでは違うのか、
そこを捉えることで、経済現象を捉えようとする姿が、まさに、「経済物理」だなと思った。


ただ、あまりに単純化しすぎると、三浦君の発表のときに、
「ランダムに企業が倒産するモデルというのはあり得ない!」、という指摘を
経済学者の渡辺努先生から受ける、ということになるのだが、それは
こういう対話を通じて、近接していけばいいかなと思った。