Flavor network and the principles of food pairing
Y.-Y. Ahn, S. E. Ahnert, J. P. Bagrow & A.-L. Barabási
Scientific Reports 1, Article number: 196 (2011) doi:10.1038/srep00196


料理レシピから作るネットワーク構造の解析.ノードは調味料や材料,リンクは同一レシピに使われるか,という.
特に,西洋(欧米)系の料理と東洋(アジア)系の料理の違いなども.
材料数に対して,起こりううるレシピは10^15とかのオーダーなのに,実際のレシピは10^6ととても少ない.
こういう観点からも,人間特有の文化なども議論できるのではないか,というイントロダクション.
実際のデータ解析では主に,アメリカと韓国のオンラインレシピで解析している.


西洋系は,調味料を多く共有して使いがちなのに対して,東洋はそうではない.
ランダマイズした材料レシピに対して.(実際に作る訳ではない)本物のレシピで使われる材料がどう違うか,などから定量的な議論を進めている.
レシピからその料理がどの文化圏に属するかをシステマティックに推定できるか,とか論じているけれど,これは経験的にはすぐ分かりそう...
レシピデータも奥深く,そういう使い方もある,ということを知れてよかった.